グランクーペに決めたワケ

グランクーペ(GC)に決めた最大の要因は、ズバリ車中泊ができそうな車だったから。

西宮のディーラーを訪れ、おもむろに展示してあった4シリーズ・グランクーペのそばまで歩み寄りリアシートを前に倒してもらったら、トランクルームに寝そべってみた。

これなら大丈夫。

腰の部分にやや角度はあるものの、ほぼフラットとなったラゲッジルームに普通に横たわることができることを確認した。

いつまで経っても自身の生活の中で『山』との関係を切り離すことができないので、今度の車も山行の際の車中泊に使えるようにと、こんなアクションが真っ先になってしまう。

ただ、同じBMWに乗るなら「登山口までの往復ドライブを、より楽しく走れる車を」との思いや、今やダウンサイジングされて過給器を伴っているものの、かつてシルキー・シックスと呼ばれた時代の片鱗を感じる意味でも「ぜひ6気筒に」の思いがあり、となると4シリーズでは必然に440i以外に選択肢はない。

もちろんGCのスタイリングに不満がないからであって、いくら大差ななそうに見えてもこれが3シリーズのグランツーリスモ(GT)になると話は大きく変わってしまう。

そもそもGTには6気筒搭載車種がないので選択肢にもならないにしろ、同じクーペスタイルの4ドアでも『後頭部でっかち』なこちらのスタイリングは論外だから。

荷台の広さだけで考えると、当然3、5、シリーズでもツーリングが圧倒的で文句のつけようのないところだが、スポーツ走行性に欠けそうだったのとビジュアルがファミリーユース的に見えたこと、また、540に関しては高価になり過ぎなこともあって、こちらも却下した。

それにしても高価。

Mバージョンをのぞいても、1~4シリーズにあっては40iバージョンはそれぞれのシリーズの上位車種となり、一般的に高級車と呼んでもいい車の、ざっと二倍ほどの値段になる。

確かにこれだけの金額を覚悟するなら、よりスポーツマインドの強いM2は射程圏内だが、さすがにこちらの意図するシーンでの活躍があまりに少なくなってしまいそうだ。

一方で、ここまで来ると、さらに上位のM4も頭の隅にちらついたが、これはこれで財布が付いてこないので今回は4ドアのGCで落ち着いた。

M2はもとよりM4なんて、現時点では高嶺の花的な一台に過ぎない。

とはいえ、このGCに関しても自身にとってどんな乗り方が適切なのか、また、サインした際、本来の主目的と考えていた『山』にどれほど繰り出す機会があるかは、現時点では不透明だ。

コメント

このブログの人気の投稿

BMW・G30 523i M sport

兄弟と、いとこ

BMW/M3